のみ方のはなし


用法・用量・使用期限について


用法・用量

薬の用法用量はしっかり守ってお使いください。

用法用量を守らずにつかったり、処方された薬を飲んでいる最中に市販の薬を合わせてのんでしまったりすると、期待される効果や安全性に影響が出てしまう事があります。

使用期限

  1. 市販薬の場合市販薬の使用期限は薬の外箱に明記されています。必ず確認をして使うようにしましょう。

    また、書かれている使用期限は未開封状態での期限であるため、開封後は使用期限までお使いになれない事もありますので、その場合は製薬会社などに問い合わせてください。

  2. 処方された薬の場合処方箋の薬は、医師が患者さんを診察して症状や体調などに合わせて出している薬です。原則として処方された日数居ないで使い切ってください。

使用期限のきれた薬はしないようにしましょう。薬の状態が変化していて、効果が得られない事があります。

また薬は医師が患者さんに対して個別に出すものなので、似たような症状だからといって自分で判断して服用したり、他の人にお薬を渡したりする事はやめましょう。勝手な判断で薬を飲むと、効果がないだけではなく、症状を悪化させたり思わぬ副作用が出てしまったりする恐れがあります。

 服用時間について

薬を飲む時間に関しては、食前、食直前、食間、食直後、食後、就寝前など様々な服用時間があります。
これらにはそれぞれ意味があり、食事によって変化する胃の中の状態を考え、それぞれの薬が最も効果的になる時間を指定しています。決められた服用時間は守るようにしましょう。

また、薬を飲み忘れた場合、次のタイミングに2回分をまとめて飲む事はやめてください。体内になる薬の濃度(正確には血中の濃度)が高くなり過ぎて副作用が出たりして危険です。

 

薬の飲み方について


薬は水で飲みましょう。

一般的に薬は、200cc程度の水、またはぬるま湯で飲むように作られています。
少ない水で飲むと、血中濃度(血液中にある薬の濃度)のあがり方が悪くなると言われています。
消化酵素剤や消炎酵素剤などのタンパク質で出来ている薬はあまり熱いお湯で飲むと分解されてしまうこともあります。

薬を水なしで飲むとどうなるでしょう?

薬が効果を十分に発揮するためには薬が溶けて吸収されなければなりません。薬を水なしで飲むと、溶けにくくなり、吸収が遅れて効果が出にくくなったり場合によっては便と一緒に出てしまう事もあります。

また、錠剤やカプセルを水なしで飲むと、食道にひっかかり、そこで溶けてしまう事で食道潰瘍になってしまうことがあります。粉薬でも気管支から肺に入ってしまい、肺炎を起こしてしまう事もあります。

水以外の飲み物で飲むとどうなるでしょう?

水以外の飲み物、例えばコーラやジュース、牛乳で薬を飲むと、薬の成分にもよりますが、一般的に吸収が悪くなり、効果が薄くなる傾向がみられます。出来るだけ水で飲むようにしましょう。

<コーラの場合>
薬をコーラで飲むと水で飲む場合よりも血中濃度の上昇が遅くなる事があります。

<グレープフルーツジュースの場合>
血圧を下げる薬(一部のカルシウム拮抗薬)などをグレープフルーツジュースで飲むと、薬の分解が抑えられて薬の効き目が強く出てしまう事があります。グレープフルーツの果実でも同じことが起こります。この作用は3日間続く事もあります。これはグレープフルーツに含まれる「フラノクマリン」が小腸の酵素(CYP3A4)を阻害することで、薬の分解が遅くなり、効き目が強くなってしまうからです。

<アルコールの場合>
アルコールを薬と一緒に摂取すると、肝臓はアルコールを優先して分解します。そのため、薬の分解がおそくなります。すると血中濃度はあがり、薬の効き目が強く出てきやすくなります。

また、アルコールと同じ作用(眠くなるなど)を持つ薬(精神安定剤や睡眠薬など)はアルコールと一緒に飲むと作用が強くなる傾向があります。糖尿病の薬では低血糖を起こしやすくなる事もあるので、アルコールと一緒に飲む事は絶対にしないでください。

アルコールは、お酒(ビール、焼酎、ウイスキー、日本酒など)の他にも、食べ物飲み物、一部の医薬品ドリンクなどに含まれる場合があるので注意が必要です。

飲み物以外で気をつける物

健康に良いとされている納豆も、心筋梗塞や脳梗塞などでワーファリン(血栓を予防する薬。血液を固まりにくくします)を服用している方は注意が必要です。

納豆にはビタミンKが多く含まれ、血液が固まりやすくする働きを持っています。この全く反対の働きのため、ワーファリンと一緒に服用してしまうと、ワーファリンの効果を弱くしてしまいます。納豆の中に含まれる納豆菌がお腹の中でビタミンKを作るため、一度納豆を食べると3日程この効果は続いてしまうことがあります。納豆の他にも、ブロッコリーやほうれん草などビタミンKを多く含む食品には注意が必要です。